静岡県駿東郡清水町にある、柿田川湧水公園を歩いてきました。
国道1号のすぐそばにある公園ですが、入口から木々の中へ入っていくと、道路の近くにいることを少し忘れてしまいます。聞こえてくるのは、葉が揺れる音や鳥の声。そして、どこかから伝わってくる水の気配です。
大きな観光施設が並んでいるわけでも、次々と見どころが現れる場所でもありません。けれど、展望台から湧き水を眺め、木陰の遊歩道をゆっくり歩いていると、日常の中で知らず知らず急いでいた気持ちが、少しずつ落ち着いていきます。
柿田川公園は、昭和61年4月、「自然の保護・保全」と「コミュニティー広場の確保」を目的として、柿田川の上流部に開園しました。園内には第1展望台、第2展望台があり、一年を通して水が湧き出す「わき間」を眺めることができます。
この記事では、50代夫婦で柿田川湧水公園を訪れるなら、どこをゆっくり見たいのか。見どころや所要時間、撮影ポイント、アクセス、駐車場、周辺スポットまで、実際に歩く流れに沿って紹介します。
第1章|柿田川湧水公園は、静かに水と向き合える場所

柿田川湧水公園で、いちばん印象に残るもの。それは、やはり「水」です。
とはいっても、海や大きな滝のように音や迫力で迫ってくる水ではありません。地面の奥から静かに湧き出し、やがて川となって流れていく水です。
展望台から下をのぞいていると、水底の砂がふわりと動く瞬間があります。また少しして、別の場所でもふわり。川の水を眺めているというよりも、目の前で水が生まれているところを見ているようです。
富士山周辺に降った雪や雨は、地下へ染み込み、長い時間をかけて地中を流れ、この清水町周辺で再び地上へ現れるといわれています。そう思いながら眺めると、目の前にある透明な水にも、少し違った時間の長さを感じます。
50代になると、旅の楽しみ方も少しずつ変わってきました。若いころは、一日に何か所回れるかを考えたこともあります。せっかく来たのだからと、予定を詰め込んだ旅も少なくありません。
けれど今は、たくさん回ることより、疲れを残さず帰れること。人の多い場所を次々巡るより、静かなところで少し長く立ち止まること。写真を何枚残したかより、その場の空気を覚えて帰ること。そんな時間が、以前より心地よく感じられるようになりました。
柿田川湧水公園は、そうした50代からの散策によく似合います。歩く距離も、それほど長くありません。
入口から木々の中を進み、第1展望台、第2展望台、湧水広場、八つ橋へ。すべてを急いで見ようとしなくても十分です。
水面を少し長く眺めてみる。木陰で立ち止まる。鳥の声に気づいて足を緩める。ここでは、何を見たかだけではなく、どんな速度で歩いたかも、旅の記憶になるように思います。
第2章|入口から木々の中へ、少しずつ歩く速度を落とす

柿田川湧水公園は、静岡県駿東郡清水町伏見71番地の7にあります。国道1号沿いにあり、車で訪れやすい場所です。
駐車場から公園へ向かって歩き始めると、まず感じるのは、街と自然の距離の近さです。すぐそばには車の行き交う道路があり、周辺には買い物や食事のできる場所もあります。
ところが、公園へ入り、木々の下を歩き始めると、少しずつ周囲の音の感じ方が変わってきます。頭上には枝葉が広がり、足元には木漏れ日。風が吹けば、葉がかすかに揺れ、その先から水辺の涼しさのようなものも感じられます。
山深い場所まで行かなくても、自然の中へ気持ちを切り替えられる。長い距離を運転しなくても、静かな水辺を歩ける。この気軽さは、50代夫婦の休日にはありがたいところです。
公園へ着いたからといって、すぐに第1展望台まで急ぐ必要はありません。入口から遊歩道へ向かう時間を使って、体の速度を少しずつ落としてみてください。
夫婦で並んで歩いていても、無理に話を続ける必要はありません。「思ったより木が多いね」。そんな短い言葉だけでも十分です。
スマホで撮るなら、入口の道も残しておきたい


写真や動画を撮る人なら、入口から遊歩道へ向かう場面も残しておくと、その日の散策らしさが出ます。
スマホは胸の高さくらい。道を真正面から撮るより、少し斜めに入れると奥行きが生まれます。木漏れ日、足元へ落ちる枝葉の影、前を歩く人の後ろ姿。こうした何気ない場面は、その場では地味に感じますが、あとから見返したときに、その日の空気を思い出させてくれます。
柿田川湧水公園では、展望台だけが旅ではありません。水辺へ向かって歩き始める、その時間から散策は始まっています。
第3章|第1展望台で眺める、水が生まれる場所

園内を進むと、第1展望台があります。ここでは、柿田川の最上流部を眺めることができます。
富士山周辺など上流域に降った雪や雨が地下水となり、大小いくつもの「わき間」から湧き出している場所です。
展望台から下をのぞくと、まず目に入るのは水の透明さです。川底まで見通せる水。その底で、砂が小さく揺れています。
ふわり。少し間をおいて、またふわり。
大きな音もなく、勢いよく噴き上がるわけでもありません。ただ、静かに水が湧き続けています。見ているうちに、自分の呼吸まで少しゆっくりしてくるようでした。
第1展望台では、着いてすぐ写真を撮って終わりにするより、少し長く眺めてみるのがおすすめです。最初は「水がきれいだな」と感じるだけかもしれません。
けれど、目が慣れてくると、水底の砂の動きや、水面を横切る光、木々の影、流れの方向まで少しずつ見えてきます。柿田川湧水公園は、ぱっと見た瞬間より、眺めている時間の中で印象が深まっていく場所です。
マミさんずっと見ていると、少しずつ水の動きが見えてくるね



うん。ここは急いで見るより、少し止まっていた方がいいみたいだね
第1展望台の撮影ポイント












スマホで撮影するなら、まずは展望台全体と水面、周囲の木々が入るくらいの広さで撮ります。そのあと、少しだけズームして、水底の砂が動く場所へ寄ってみます。
水面は光を反射しやすいため、明るくなりすぎる場合は、画面上の水の部分をタップし、露出を少し下げると透明感を残しやすくなります。
動画なら、カメラを動かし続けるより、数秒間固定しておく方が向いています。撮りたいのは、単に「透明できれいな水」だけではありません。地面の下から水が生まれている、その静かな動きです。
第4章|第2展望台の青い湧き間は、少し長く眺めていたい


柿田川湧水公園の中でも、特に印象に残りやすいのが第2展望台です。ここでは、青く澄んだ湧き間を見ることができます。
現在見られる湧き間は、かつて紡績工場が井戸として利用していたものです。光の入り方や水底の様子によって、独特の青い色に見えます。
実際に前に立つと、その青は少し不思議です。海の青とも違い、晴れた日の空の青とも違います。深いところから静かに色が浮かび上がっているように見えます。
天候や時間帯によって、明るい青に見えたり、少し深い藍色に近づいたり。同じ場所でも、その日の光によって印象は変わります。
ここでは、言葉を多く重ねるより、しばらく黙って見ていたくなります。水は絶えず動いているのに、景色全体には静けさがあります。
若いころなら、数枚写真を撮ったらすぐ次へ向かったかもしれません。でも今は、こうして少し長く同じ景色を眺める時間が、以前よりありがたく感じられます。
何か新しいものを足すためではなく、頭の中にたまったものを少し置いていく。そんな立ち止まり方も、50代からの旅にはあっていいのだと思います。
第2展望台はスマホを動かしすぎない








動画を撮るなら、第2展望台ではカメラを大きく動かさない方が、水の静けさが伝わります。
青い湧き間を画面の中心近くへ置き、周囲の木々や影を少しだけ入れます。水面が白く反射する場合は、露出を少し下げるのがポイントです。
3秒から5秒ほど、そのまま固定してみてください。水そのものが動いているので、カメラまで大きく動かさなくても映像になります。
写真なら横位置、ショート動画用なら縦位置。目的に合わせて一度ずつ撮っておくと使いやすいと思います。
第5章|湧水広場で、富士山の水の冷たさに触れる


第1展望台、第2展望台で水を眺めたあとに立ち寄りたいのが、湧水広場です。ここでは、湧水へ直接触れることができます。
夏になると、水遊びを楽しむ親子の姿も見られます。展望台では上から眺めていた水が、ここでは手や足のすぐそばを流れます。
眺める水と、触れる水。同じ柿田川の湧水でも、感じ方はずいぶん変わります。
水に手を入れると、その冷たさに驚くかもしれません。夏の日差しの中では、その冷たさがことさら心地よく感じられます。
水辺では、子どもたちの声が聞こえてくることもあります。その様子を見ていると、少し昔のことを思い出します。
子どもが小さかったころは、自分たちが水辺で声をかける側でした。「滑らないようにね」「そろそろ上がろうか」。濡れた服や帰りの車のことまで考えながら、慌ただしく過ごしていた時期があります。
今は少し離れた場所から、水遊びをする家族を眺める側になりました。同じ水辺でも、人生の時期によって見える景色は少し違います。それもまた、50代になってから出かける面白さなのかもしれません。
湧水広場は低い位置から撮る












湧水広場で撮影するなら、スマホを少し低い位置へ下げてみてください。腰の高さ、できれば水面に近い目線です。
足元を流れる水、石の表面を動く光、水へ手を伸ばす瞬間。こうした場面を残すと、写真や動画からも水の涼しさが伝わりやすくなります。
人が多い季節は、ほかの利用者の顔が大きく映らないよう注意したいところです。水面や手元、足元、木漏れ日を中心にすると、落ち着いた柿田川らしい映像になります。
第6章|八つ橋と遊歩道は、急がず歩く時間を楽しむ




柿田川湧水公園では、展望台だけを見て帰るのは少し惜しいように思います。
園内には、国指定天然記念物である柿田川を眺めながら歩ける散策路があります。八つ橋付近では、上流の湧き間とは少し違い、川らしく流れていく柿田川の姿を見ることができます。
このあたりは、「ここが一番の見どころです」と指をさすような場所ではありません。むしろ、歩いている時間そのものを楽しむところです。
木々の間から差し込む光。風で葉が揺れる音。遊歩道を歩く自分たちの足音。鳥の声。少し離れたところを流れる水の気配。
どれも強く主張しませんが、歩く速度を落とすと、一つずつ耳や目に入ってきます。
50代夫婦で訪れるなら、このあたりでは無理に会話を続けなくてもいいと思います。「涼しいね」「この辺、気持ちいいね」「少し休もうか」。そのくらいの言葉で十分です。
水の音が聞こえる場所では、会話が途切れても、不思議と沈黙が気になりません。夫婦で同じ景色を見る。同じくらいの速度で歩く。同じ木陰で立ち止まる。それだけでも、一緒に出かけた時間はちゃんと残ります。



こういう場所は、何か話さなきゃと思わなくてもいいね



うん。同じ景色を見てるだけで、ちょうどいいね
若いころは、旅先で何をするかが大切でした。今は、何もしない時間をどう過ごすかも、少し大切になってきた気がします。
八つ橋や遊歩道は、そんな歩き方がよく似合う場所です。
第7章|柿田川湧水公園のおすすめ撮影ポイント


柿田川湧水公園は、特別なカメラがなくても、スマホで十分に雰囲気を残せます。ただ、水面は光を反射しやすいため、少しだけ撮り方を意識すると、柿田川らしい透明感が出やすくなります。
入口から遊歩道へ向かう道
最初に残しておきたいのが、公園へ入っていく場面です。いきなり湧水を撮るのではなく、街の中から木々の中へ入っていく変化を残します。
スマホは胸の高さくらい。道を画面の中央に置きすぎず、少し斜めから入れると奥行きが出ます。歩きながら撮る場合も、できるだけゆっくり動きます。
第1展望台
第1展望台では、水底の砂が動く様子がポイントです。最初は周囲を含めて広めに、そのあと少しだけ寄ります。
動いている砂を見つけたら、カメラはそのまま数秒固定します。水の湧き出す動きそのものを見せる方が、柿田川らしい映像になります。
第2展望台
第2展望台では、青い湧き間が中心です。水面が白く飛んでしまうと青さが弱くなるので、スマホ画面をタップし、明るさを少し下げます。
青い部分だけを大きく撮るより、周囲の緑や暗い影を少し入れると、水の色が引き立ちます。ショート動画に使うなら、縦位置でも1本撮っておくと便利です。
湧水広場
湧水広場では、目線を低くします。水面近くから撮ると、流れや光の反射が見えやすくなります。
水に触れる手元や、足元を流れる水なども、短いカットとして使いやすい場面です。
八つ橋・遊歩道
ここでは木漏れ日や足元、前を歩く人の姿などを撮ります。動画の場合、歩く速度は普段よりゆっくり。スマホを左右に大きく振るより、進む方向をそのまま撮る方が落ち着いた映像になります。
柿田川湧水公園で意識したいのは、「止める」「少し寄る」「低い位置から撮る」の3つです。
派手なカメラワークより、水や木々が動くのを待つ。その方が、この場所の静かな空気を残しやすいと思います。
第8章|所要時間はどれくらい?50代夫婦なら1時間前後がおすすめ


柿田川湧水公園は、見どころだけを追えば30分ほどで歩くこともできます。ただ、50代夫婦でゆっくり楽しむなら、1時間前後を見ておくと余裕があります。
入口から歩き始め、第1展望台で水が湧く様子を見る。第2展望台で青い湧き間を眺め、湧水広場で水の冷たさに触れる。そのあと、八つ橋や遊歩道を歩き、途中で木陰に立ち止まる。
このくらいで、ちょうど1時間ほどです。写真や動画をゆっくり撮るなら、もう少し時間を取ってもいいと思います。
大切なのは、「1時間で全部回らなければ」と考えないことです。疲れたら休み、気になる場所があれば少し長く見る。それくらいの余白を持った方が、柿田川では心地よく過ごせます。
季節によって違う柿田川の楽しみ方




夏は、やはり水の冷たさが印象に残ります。湧水広場では特に、暑さの中で水の涼しさを感じられます。
春は、新しい緑とやわらかな光。秋は、少し落ち着いた木々の色。冬は、澄んだ空気の中で水の透明感をゆっくり眺められます。
水遊びを目的にするなら夏、歩きやすさを重視するなら春や秋、人の少ない時期にゆっくり水を眺めるなら冬。そんな選び方をしてもよさそうです。
第9章|柿田川湧水公園のアクセスと駐車場


柿田川湧水公園は、車でも公共交通機関でも訪れやすい場所にあります。所在地は、静岡県駿東郡清水町伏見71番地の7です。
車でのアクセス
車の場合、東名沼津IC方面から一般道を利用して向かえます。国道1号沿いにあるため、三島や沼津方面の観光と組み合わせやすい場所です。
公共交通機関
三島駅南口からバスを利用できます。「柿田川湧水公園前」で下車すれば徒歩約1分。「西玉川」からでも徒歩約5分です。
車を使わず、三島周辺と合わせて散策する予定なら、バス利用も選択肢になります。
駐車場
柿田川湧水公園には有料駐車場があります。普通車は1回200円で、駐車可能台数は普通車50台です。
バス等は1回1,000円で、大中型バス・小型バス用のスペースもあります。駐車場の利用時間は8時30分~16時30分、入庫は16時までです。
予約はできないため、休日や行楽シーズンは、少し早めの時間帯を選ぶと安心です。夕方近くに訪れる場合は、駐車場の利用時間を確認してから向かうようにしてください。
50代夫婦なら、予定を詰め込みすぎない
柿田川湧水公園は、三島や沼津方面と合わせやすい場所です。三嶋大社、楽寿園、沼津港、香貫山、伊豆方面へ向かう途中の立ち寄り先としても利用できます。
ただ、せっかく柿田川をゆっくり歩くなら、その日の予定をあまり詰め込みすぎない方がいいかもしれません。
公園を1時間ほど歩き、そのあと昼食をゆっくり取る。午後にもう一か所だけ立ち寄る。それくらいの一日の方が、帰宅したあとまで心地よさが残ります。
第10章|柿田川湧水公園と一緒に立ち寄りたい周辺スポット


柿田川湧水公園の周辺には、静岡東部を楽しめる観光スポットがいくつかあります。
三嶋大社
歴史ある神社を歩きたいなら、三嶋大社があります。境内をゆっくり歩きながら、参道や社殿を眺める時間は、柿田川とはまた違った静けさがあります。
柿田川湧水公園と合わせても、落ち着いた一日にしやすい場所です。
楽寿園
自然や庭園を楽しみたいなら、三島駅近くの楽寿園も候補です。柿田川の水辺を歩いたあと、もう少し緑の中で過ごしたい日に向いています。
伊豆・村の駅、道の駅伊豆ゲートウェイ函南
食事や買い物を楽しみたいときは、伊豆・村の駅や道の駅伊豆ゲートウェイ函南へ。
観光地をもう一つ巡るというより、散策のあとに少し休みながら地元のものを見る場所として組み込むと、無理のない一日になります。
沼津港
海鮮を楽しみたいなら、沼津方面へ足を延ばす方法もあります。ただし、休日はにぎわうことも多いため、柿田川の静けさを楽しんだあとなら、時間に余裕を持って向かいたいところです。
半日から1日なら、一か所だけ組み合わせても十分
午前中に柿田川湧水公園を歩き、昼食をゆっくり取る。午後は三島か沼津方面で一か所だけ。50代夫婦の休日なら、それくらいでも十分だと思います。
旅は、訪れた場所の数だけで決まるものではありません。どこで足を止めたか。何を見ながら、少し黙っていたか。帰りの車の中で、どんな景色が頭に残っていたか。
年齢を重ねると、そうした小さな記憶の方が、長く残ることがあります。
第11章|夫婦で歩く柿田川湧水公園


柿田川湧水公園を歩きながら感じたのは、ここは「会話を増やすための場所」というより、「同じものを静かに眺めるための場所」だということでした。
夫婦で長く一緒にいると、よく話す日もあれば、あまり話さない日もあります。言葉がうまく噛み合わない日もあれば、何も話さなくても落ち着く日があります。
柿田川の水辺では、無理に話題を探さなくても大丈夫でした。水の音があり、木々が揺れています。足元には涼しい空気があり、少し前を歩いていても、同じ景色を見ています。
「水の色、きれいだね」
「うん」
「もう少し見ていこうか」
それくらいで十分です。
若いころの旅行には、予定をこなしていく楽しさがありました。子どもが小さかったころは、時間を気にしながら動く旅が多かったように思います。
そして50代になった今は、少し何もしない時間がある旅も悪くありません。ベンチで休み、水を眺め、少し遠回りして遊歩道を歩く。帰りの時間を急がない。
若いころとは違うけれど、今だからわかる休日の過ごし方があります。柿田川湧水公園は、そんな今の夫婦にちょうどいい場所でした。
第12章|柿田川湧水公園へ行く前に知っておきたいこと


柿田川湧水公園を気持ちよく歩くために、出かける前にいくつか知っておきたいことがあります。
駐車場の利用時間を確認する
駐車場は8時30分から16時30分まで、入庫は16時までです。夕方に立ち寄る場合は、時間に余裕を持って向かいましょう。
履き慣れた靴がおすすめ
園内は散策しやすく整備されていますが、展望台や遊歩道、湧水広場を歩きます。長距離ではないとはいえ、履き慣れた靴の方が安心です。
夏はタオルが一枚あると便利
湧水広場で水に触れる予定なら、夏はタオルを一枚持っておくと便利です。足元が濡れることも考え、必要に応じて替えの靴下などを用意してもよいでしょう。
写真撮影は水面の反射に注意
晴れた日は水が明るく見える一方、スマホでは水面が白く飛びやすくなります。画面をタップして露出を少し下げるだけでも、水の青さや透明感を残しやすくなります。
混雑していたら、順番を変えて歩く
休日や夏場は、展望台周辺が混雑することがあります。そんなときは、人気の場所へ無理に並ばず、遊歩道や湧水広場を先に歩いても構いません。
柿田川湧水公園には、「この順番で回らなければならない」という決まりはありません。混雑している日ほど、空いている方へ歩いてみる。そのくらいの気持ちでいる方が、この公園には合っています。
第13章|柿田川湧水公園のよくある質問


柿田川湧水公園はどれくらいで回れますか?
主な見どころだけなら30分ほどでも歩けます。ただ、第1展望台、第2展望台、湧水広場、八つ橋や遊歩道までゆっくり楽しむなら、1時間前後を見ておくと落ち着いて散策できます。
写真や動画を撮る場合は、さらに少し余裕を持つとよいでしょう。
50代夫婦でも歩きやすいですか?
歩く距離が長すぎる公園ではないため、比較的散策しやすい場所です。ただし、夏場は気温が高くなるため、水分を取り、木陰で休みながら歩いてください。
駐車場はありますか?
有料駐車場があります。普通車は1回200円で、駐車可能台数は50台です。利用時間は8時30分から16時30分まで、入庫は16時までとなっています。
電車やバスでも行けますか?
三島駅南口からバスを利用できます。「柿田川湧水公園前」で下車すれば徒歩約1分、「西玉川」からは徒歩約5分です。
柿田川湧水公園で一番の見どころはどこですか?
初めて訪れるなら、第1展望台と第2展望台は見ておきたい場所です。第1展望台では水が湧き出す様子を、第2展望台では青く見える湧き間を眺められます。
どちらが上というより、それぞれ違った水の表情があります。
夏以外でも楽しめますか?
一年を通して散策できます。夏は水の冷たさを感じやすく、春や秋は歩きやすい季節です。冬は空気が澄み、静かな水辺を落ち着いて眺めやすくなります。
まとめ|柿田川湧水公園は、歩く速度を少しゆるめてくれる水辺


柿田川湧水公園は、大きな音や派手な景色で楽しませてくれる観光地ではありません。
水が湧き、木々が風に揺れ、遊歩道を歩く足音があります。鳥の声がして、ときどき人の話し声が聞こえます。
それだけですが、その「それだけ」が、今の自分たちには心地よく感じられました。
50代になると、旅に求めるものも少しずつ変わります。たくさん歩くこと、たくさん写真を残すこと、一日に何か所も巡ること。そういう旅も楽しいものです。
ただ、それと同じくらい、疲れを残さず帰れること、少し気持ちが軽くなること、夫婦で同じ景色を静かに見られること。そんな一日も大切になってきました。
第1展望台で、水が湧く様子を眺める。第2展望台で、青い湧き間の前に少し立ち止まる。湧水広場で、水の冷たさに触れる。八つ橋や遊歩道を、急がず歩く。
柿田川湧水公園には、派手ではないけれど、あとから静かに思い出す時間があります。
三島や沼津へ出かけた休日、予定と予定の間に少し余白をつくって立ち寄ってみる。あるいは、この公園を目的にして、一時間だけ水辺を歩いてみる。
夫婦で無理に話さなくても構いません。同じ水を眺めて、同じ木陰で少し休む。それくらいが、ちょうどいい日もあります。
これからの休日を、少し丁寧に過ごしたくなったとき。柿田川湧水公園を、ゆっくり歩いてみてはいかがでしょうか。
富士山から続いてきた水のそばで、いつもより少しだけ歩く速度を落とす。そんな清水町の散策でした。








