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【久能山東照宮 観光ガイド】1159段の石段と家康公の墓、絶景と歴史を巡る静岡旅

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日下部信親

こんにちは。静岡の歴史や文化に触れる旅が大好きな日下部信親です。今回は、静岡県静岡市にある「久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)」をご紹介します。

久能山東照宮といえば、徳川家康公を祀る全国東照宮の中でも、もっとも古い歴史を持つ場所。そして、1,159段の石段を登った先に現れる壮麗な社殿や、駿河湾を見渡す絶景、自然に囲まれた静けさ。まさに心と体、両方に響く“特別な時間”を味わえる場所です。

そんな久能山東照宮の魅力を、今回は可愛い旅の仲間――くま侍のノブさんと着物美人のマミさんと一緒に、ご紹介していきます。


ノブさん

今日は家康公の足跡をたどる旅に出発だね!

マミさん

静岡って、歴史も自然もいっぱいで素敵ですよね。ノブさん、足元気をつけてね!

目次

久能山東照宮とは

久能山東照宮は、徳川家康が亡くなった後、家康の遺命により1617年に建立された神社です。家康公は75歳でその生涯を閉じた後、まずこの久能山に埋葬され、後に日光へと改葬されました。

しかし、ここ久能山は家康がもっとも愛した地のひとつとされ、現在でも“家康公の最初の墓所”として、多くの参拝者が訪れています。

社殿は豪華絢爛な権現造(ごんげんづくり)で、極彩色の彫刻や漆塗りが施され、国宝にも指定されています。全国にある東照宮の中でも、最初に建てられた「元祖東照宮」として、今なお静かに荘厳な佇まいを保っています。

マミさん

東照宮っていろんなところにあるけど、ここが“最初の場所”っていうのはすごいですね!

ノブさん

ほんとだね。ここから全部が始まったと思うと、なんだか特別な感じがするよ!

石段を登る道のり

久能山東照宮へと向かうには、表参道の石段を上っていくのが王道ルート。なんとその段数は、1,159段!

一見すると気が遠くなりそうですが、石段の途中には歴史的な碑や自然の風景、風にそよぐ木々の音など、心を和ませてくれる景色がたくさんあります。

石段の入口には「久能山東照宮」の石柱があり、ここから静かなる参道の旅がスタート。途中で立ち止まって深呼吸をしながら、家康公の時代に思いを馳せるのも、この参道の楽しみのひとつです。


ノブさん

わっ、なかなか長い石段だね〜。これは登りきったら達成感すごそう!

マミさん

ノブさん、そんなにがんばらなくても大丈夫。ゆっくりでいいんですよ。途中でお茶でも飲みましょう♪

一の門と勘助井戸

石段を登っていくと、やがて「一の門」が見えてきます。ここからは神域。門の先に進むと、ぐっと空気が変わったような、静かな緊張感が漂ってきます。

そのすぐ近くにあるのが、「勘助井戸」。戦国時代、武田信玄に仕えた伝説の軍師・山本勘助が掘ったと伝えられる井戸です。今でも水をたたえており、そっと覗き込むと、どこか時間が止まっているような、不思議な気持ちになります。

マミさん

ねえノブさん、この井戸…本当に勘助が掘ったのかな?

ノブさん

どうだろうね。でも、そうだったらロマンあるよね。戦国時代がちょっと身近に感じるかも!


壮麗な社殿とその歴史

石段の旅を登りきると、いよいよ久能山東照宮の中心、社殿が姿を現します。

社殿は、朱塗りに金箔、そして細やかな彫刻が施され、まさに“極彩色の美”。日光東照宮と同じく、華やかな装飾が特徴ですが、こちらの方が先に建立されたという点で歴史的価値が高いとされています。

拝殿・本殿・唐門など、見どころは尽きません。特に、唐門の両脇にある木鼻(きばな)の彫刻や、天井に描かれた絵画は、ぜひ足を止めてじっくりと鑑賞していただきたいところ。


ノブさん

この彫刻、すごく細かくてきれいだね!将軍の神社って感じがするな〜。……って、マミさん、もう次行くの?

マミさん

えへへ、ごめんね。でも、どこを見てもきらびやかで、つい見とれちゃって…

家康公の墓所

社殿を拝したあとは、さらに奥へと進むと、家康公の墓所「神廟(しんびょう)」があります。

大きな石塔と、その周囲を囲む静かな森。その雰囲気は、社殿の華やかさとは対照的で、むしろ質素で厳か。ここで静かに眠る家康公に、そっと手を合わせたくなる、そんな場所です。

多くの参拝者がここで立ち止まり、言葉にしない祈りを捧げていく姿がとても印象的でした。


マミさん

静かですね……。華やかな社殿とはまた違って、すごく心が落ち着きます。

ノブさん

うん。きっと家康公も、ここから静かにみんなを見守ってるんだろうね。

境内の見どころ

久能山東照宮の魅力は社殿だけではありません。

境内から見下ろす駿河湾の絶景や、季節の花々、道沿いに点在する石灯籠や碑文、さらには、敷地内にある「東照宮博物館」では、家康公ゆかりの品々や鎧、刀などの貴重な資料も見ることができます。

また、季節によって開催される祭りや行事も見逃せません。春の桜、夏の青葉、秋の紅葉、冬の凛とした空気――。四季折々の魅力が詰まった、まさに“生きた神社”なのです。


ノブさん

あの眺め、ほんとに気持ちいいね!空も海も全部がごほうびみたい!

マミさん

ふふ、ノブさんの目がうるうるしてる…って、こっちの眺めも最高よ!

模型展示コーナー

そしてちょっと驚きなのが、境内の一角にあるプラモデル展示コーナー。

静岡といえば、タミヤやハセガワ、バンダイなどの模型メーカーが集まる“模型のまち”。その伝統を感じさせるように、ここ久能山でも精巧なプラモデルが展示されているんです。

戦艦、ロボット、天守閣の模型など、子どもも大人も思わず見入ってしまうラインナップ。東照宮の歴史と現代の技術が、ここでひとつに融合しているような不思議な感動があります。


マミさん

わあ!あのガンダム、細かいところまでちゃんと作られてる!

ノブさん

すごいねー!ぼくの甲冑もなかなかだけど、あのロボたちも負けてないなぁ!

アクセス情報

久能山東照宮へは、静岡市清水区の「日本平(にほんだいら)」からロープウェイを利用するルートがおすすめです。

【ロープウェイ利用の場合】

  • JR静岡駅または清水駅からバスで約40分、日本平山頂まで
  • 日本平ロープウェイで約5分、久能山駅へ

【石段から登る場合】

  • JR静岡駅からバスで約50分「久能山下」バス停下車
  • 徒歩で1,159段の表参道を登ります

※車で行く場合は、日本平の無料駐車場を利用し、ロープウェイで向かうのが便利です。

周辺観光プラン

久能山東照宮の参拝と合わせて、周辺観光も充実しています。

日本平夢テラス
展望デッキからの眺望は抜群!富士山、駿河湾、伊豆半島まで見渡せる絶景ポイントです。

久能海岸のいちご狩り
冬から春にかけて、石垣いちご狩りが楽しめます。甘くてジューシーないちごをぜひ♪

三保の松原
車で約30分の距離にある、世界文化遺産にも登録された絶景スポット。松林越しに富士山を望む姿はまさに絶景です。


ノブさん

次は夢テラスで富士山見て、いちご狩りでエネルギー補給しよっか!

マミさん

いいですね♪ 静岡の魅力って、ほんとにぎゅっと詰まってる感じ!

おわりに

こうして、石段を登り、社殿を拝し、家康公の眠る神廟を訪ね、静岡のものづくりの心にも触れた久能山の旅。

歴史を感じながらも、どこか温かく、心に残る場所でした。

もしあなたが静岡を訪れる機会があれば、ぜひ一度、この久能山東照宮へ足を運んでみてください。

静かな風の音、自然の息吹、そして家康公の存在を、きっとそっと感じることができると思います。


ノブさん

今日の旅すごく楽しかったね!次はどこ行こうか?

マミさん

次も静岡のどこか素敵な場所、探してみましょうね♪ それじゃあ、またね!

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