
こんにちは、「しずおかブースト」を運営している日下部信親です。
今回は、静岡県掛川市のシンボルでもある**「掛川城」**をご紹介します。
石垣に映える白壁の天守、美しい書院造の御殿、そして城下町の風情…。
数ある日本の城の中でも、掛川城にはどこか人懐こく、温もりのある空気が漂っています。
そして、今回も登場してもらうのはこの二人――


- ノブさん(熊の侍)
- マミさん(歴史と着物が好きな旅女子)
歴史ある掛川のまちを、ふたりが楽しく案内してくれますよ。
第一章:天に映える掛川城の姿


掛川駅から歩くこと約10分。ゆるやかな坂を登ると、視界が開け、白亜の天守が目に飛び込んできます。
これが、平成の世に木造で再建された掛川城の天守閣。全国初の本格木造復元天守です。
かつての城は、戦国武将・今川義元の重臣「朝比奈泰能(ともよし)」によって築かれました。
その後、徳川家康の側近・石川家成が入城し、大幅な改修が行われ、江戸時代には徳川譜代大名の拠点として重きをなします。









なんと気品のある天守。これぞまさに“東海の名城”の風格…!



平成になってから、当時の工法をできるだけ忠実に再現して建てたんですって。木の香り、すごく落ち着くよね。
白い漆喰と黒い瓦のコントラストが映える、美しい三層の天守。
周囲の緑と相まって、どこを切り取っても絵になる景色が広がっています。
第二章:掛川城の歴史を歩く


掛川城の歴史は、静岡の戦国模様を語るうえで欠かせません。
今川氏の支配下にあった城は、やがて徳川方の石川家成によって奪還され、改修と強化を受けて江戸時代の城下町の中核となります。
明治維新後に廃城となり、天守は失われましたが、1994年(平成6年)、日本初となる本格木造での天守復元が実現。
近代建築ではなく、あえて江戸時代の建築様式にこだわった復元には、多くの市民や有識者の協力があったと言います。













“壊すより、残す”。この町の人たちの思いが、天守に込められてる気がするよ。



そうだね!城というのは、ただの建物ではない。民の記憶と誇りの象徴だよね。
見上げるたびに、過去と今が交錯する――そんな不思議な感覚を与えてくれる、時空を越えた建築です。
第三章:いざ、天守へ! 木造空間を感じる


入口で入館料(大人410円、小中学生150円)を支払い、石段を登ります。
足元はやや急勾配。息が切れそうになりながらも、一歩ずつ木造天守の内部へ。
内観は、まさに「木の城」。柱や梁、階段、床板すべてが温かい木の感触で包まれています。
1階には、掛川城の歴史年表や模型、武具のレプリカなどが展示され、戦国ロマンに浸れます。
そして、最上階に辿り着いた瞬間、掛川の町並みを見渡す絶景が目の前に。

























おおおっ! こ、これが天守からの眺め…! 心が洗われるね…



街全体がすごく整って見えるね。昔の大名も、ここから町を見守ってたのかなぁ。
風を感じながら、しばし歴史と対話する時間。
スマホを置いて、目の前の風景をじっくり楽しみたくなる場所です。
第四章:二の丸御殿で暮らしの歴史に触れる


掛川城のもう一つの見どころ、それが**「二の丸御殿」**です。
ここは、江戸時代の政庁として機能し、藩主の居住・政治の場でもありました。
現在でも現存する御殿建築としては非常に貴重。
畳の間、書院、襖絵、庭園…どれをとっても静けさと品格に満ちています。





























わぁ…まるで時代劇の世界に入り込んだみたい。ここで将軍と面会したりしたのかな?



僕もここで茶を一服…と洒落こみたいな。」
御殿の中では、実際に靴を脱いで畳を歩けるため、日本建築の“音と肌触り”を味わうことができます。
ガイドの方に声をかければ、史料の解説や撮影スポットも教えてもらえますよ。
第五章:城下町の風情と、掛川の味


掛川城を満喫したあとは、城下町へと足を伸ばしてみましょう。
大手門通りには、和菓子屋、茶店、クラフトギャラリーなど、個性あふれる店舗が並びます。
特におすすめなのは、地元名産の「掛川茶」。
市内のカフェやお土産処では、抹茶スイーツや緑茶ソフトなど、気軽に楽しめるメニューが充実しています。



うふふ、見て見てノブさん。抹茶ソフトだよ~♪



むむっ…うまいっ! 茶の渋みと甘みの絶妙なバランスだね…これは茶人も黙る味!
また、掛川駅近くには、郷土料理の店や地酒が味わえる飲食店も多く、日帰りでも泊まりでも楽しめます。
第六章:アクセスと観光モデルコース


アクセス情報:
- JR掛川駅から徒歩約10分
- 東名高速道路「掛川IC」から車で約5分
- 専用駐車場(大手門側)あり
モデルコース(半日)例:
- 10:00 掛川駅着 → 徒歩で掛川城へ
- 10:30 掛川城天守・二の丸御殿を見学
- 12:00 掛川茶カフェで休憩
- 13:00 城下町散策&お土産
- 14:00 掛川駅へ戻る



駅からも近くて、散策するにはちょうどいい距離じゃないかな。



うん、歴史もグルメもギュッと詰まってるから、日帰り旅行にもぴったりだよ。
終章:掛川城という“記憶の城”


再建されたとはいえ、掛川城には確かに“時代の鼓動”が息づいています。
それは、城を支えた人々の想いや、日常の中にあった歴史の欠片が、今もそっと残されているからなのかもしれません。



ノブさん、今日もいろんなことを学んだね。



歴史とは、人の心とともに残るもの。掛川城、また来たいね!
掛川城の静けさ、天守からの眺望、そして温もりある城下町。
皆さんも、静岡の旅にひとときの“歴史散歩”を加えてみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このブログが、あなたの旅のヒントになれば嬉しいです。
次回も、静岡の魅力をたっぷりお届けしますね!
※ 画像や地図情報は公式サイトまたは観光協会からご確認ください。
※ ノブさんとマミさんの旅は、今後も続きます♪