
静岡市と清水区の間、標高307メートルの丘陵地に広がる「日本平(にほんだいら)」。その山頂は、静岡が誇る“絶景の聖地”です。この記事では、人気の展望施設「日本平夢テラス」や、童謡『赤い靴』に登場する少女像、そして徳川家康ゆかりの歴史的背景まで、日本平の魅力をたっぷりとご紹介します。
案内役は、旅好きな“くま侍”ノブさんと、着物姿が似合う好奇心いっぱいのマミさん。二人の掛け合いとともに、日本平の風景をのんびり巡っていきましょう。
1|富士山と駿河湾を一望!「日本平山頂」ってどんなところ?


静岡市街から車で約30分。日本平山頂は、その立地の良さと雄大な展望で、多くの旅行者や地元民に愛されるスポットです。標高は307メートルとそれほど高くありませんが、駿河湾の青と富士山の白、そのコントラストをこれほど見事に眺められる場所は、全国的にも珍しいと言えるでしょう。



この高さで、こんなに広い景色が見えるとは…やっぱり静岡はすごいなぁ



海と富士山がいっぺんに見えるなんて、贅沢すぎるね!
また、日本平山頂の魅力は“眺め”だけにとどまりません。展望施設、日本平夢テラスや、歴史的名所へのアクセスの良さ、自然あふれる散策道まで、楽しみ方はさまざまです。






2|どう行く?日本平へのアクセス方法


日本平山頂までは、以下のルートでアクセス可能です:
- 【車】静岡駅から約30分。日本平パークウェイを通ると、緑に囲まれたドライブが楽しめます。
- 【バス】しずてつジャストラインが、静岡駅や清水駅から運行。
- 【ロープウェイ】久能山東照宮から、日本平ロープウェイで山頂へ。空中散歩気分が味わえます。



久能山東照宮から日本平へ向けてロープウェイを利用するには1159段の石段を登らなくてはなりません。体力に自身のある方はチャレンジしてもいいかも?



ロープウェイに乗ると、海が見えるの!?



そうそう。駿河湾を眼下に見下ろす景色、絶対に感動するよ



じゃあロープウェイも乗ってみようね♪
3|大人気!「日本平夢テラス」で絶景を満喫


2018年にオープンした「日本平夢テラス」は、日本平の新たなランドマーク。木造の美しい展望施設は、建築家・隈研吾氏が設計を担当。静岡県産の木材をふんだんに使った館内は、どこかやさしさを感じさせてくれます。
中に入ると、目の前には360度の大パノラマ。正面には富士山、振り返れば駿河湾や伊豆半島の稜線が広がります。











ここは何回来ても感動するなぁ。ガラス越しに見る富士山、まるで額縁の絵みたいだ



ほんとだ〜。なんだか時間が止まったみたい
館内には展示コーナーもあり、日本平の歴史や文化を知ることができます。さらに、静岡茶をいただけるカフェスペースも併設。景色と味、両方をゆったり楽しめるのも魅力です。
4|「赤い靴の女の子像」が静かに見つめる風景


夢テラスを出て芝生広場を歩くと、そっと佇む少女の銅像に気づくはずです。そう、これは童謡『赤い靴』に登場する「赤い靴を履いてた女の子」の像。
「異人さんに連れられて行っちゃった…」という切ない歌詞で知られるこの童謡。横浜の山下公園が有名ですが、日本平にも少女像があることは意外と知られていません。









この子、どこを見ているのかな?



きっと、海の向こうに行った誰かを想ってるんだろうね。ちょっと切ないけど、優しい顔してるな



この景色の中にいると、なんとなく気持ちがわかる気がするよ
少女の視線の先には、駿河湾と空の境界。物語の世界と現実が交差する、そんな情景に思わず立ち止まりたくなるスポットです。
5|徳川家康が愛した地「久能山東照宮」へ


山頂からロープウェイで約5分。対岸に位置する久能山東照宮(くのうざんとうしょうぐう)は、徳川家康公を祀る由緒ある神社です。
家康は晩年を静岡の駿府で過ごし、亡き後その遺骸はこの久能山に埋葬されました。社殿は極彩色の装飾で彩られ、国宝にも指定されています。





ここもまた静岡の誇りだね。日本平に来たら、ぜひ立ち寄っておきたい場所だよ



私、朱塗りの本殿の前でお願いごとするの、ちょっと憧れてたんだ〜
社殿へはロープウェイまたは石段(なんと1159段!)でもアクセス可能。体力に自信のある方は、徒歩でのチャレンジもおすすめです。


6|四季を彩る自然と散策の楽しみ


日本平山頂には、舗装された遊歩道や芝生の広場が整備されており、季節ごとの景観が楽しめます。
- 春:桜並木が満開に。夢テラス周辺は特に美しい撮影ポイント。
- 夏:木陰をぬける涼風と、深い緑のコントラスト。
- 秋:紅葉が山肌を染める幻想的な夕景。
- 冬:空気が澄み、冠雪の富士山がもっとも美しく見えるシーズン。







あ、タンポポ!見てノブさん、ふーって吹きたくなるね



ハハハ、童心にかえるってこういうことだね。ピクニックも楽しそうだなぁ
ベンチに腰掛けて読書する人、犬と散歩するご夫婦、カメラを構える観光客。それぞれが思い思いの時間を過ごせる、そんな場所です。
7|夕景と夜景。静岡の街が輝きだす瞬間


日が傾くと、夢テラスや展望デッキから見る景色は一変します。オレンジ色に染まる富士山、遠くに灯りが灯る静岡市街。
夜になると、静岡市の明かりが星のようにきらめき、夜景百選にも選ばれた“静岡の宝石箱”が目の前に広がります。









ねぇ、ノブさん。こんな景色見ながらプロポーズされたら泣いちゃうかも



えっ…僕もここで言えば良かったかなぁ…(笑)



いま言っても遅いってば(笑)



日中とはまた違った顔を見せてくれる日本平。特にカップルやご夫婦におすすめしたい時間帯です。夜景も素晴らしいですが、秋には虫の鳴き声も素敵ですよ!
8|まとめ:静岡が誇る絶景スポット、日本平


日本平山頂は、景色だけでなく、歴史、文化、自然、そして人の思いが詰まった静岡の誇りです。
- 富士山と駿河湾を望む夢の展望
- 赤い靴の少女像に触れる情緒あるひととき
- 徳川家康ゆかりの久能山東照宮
- 四季を彩る自然の中の散策
旅行の行き先に迷ったら、ぜひこの“空と海と山”の出会う場所、日本平を選んでみてください。













いやぁ、今日も癒されたなあ。静岡ってやっぱりすごいよね



うん!また来たいな、日本平。次はお弁当とお茶も持ってのんびりしようよ



それ、すごくいいね!